words1;愚直

  • 2007/11/06(火) 01:15:39

劇団に入団して9ヶ月後、僕は初舞台を踏んだ。

その打ち上げ会で初舞台の人へ色紙が配られた。
劇団員を含めたスタッフ全員からの
「祝・初舞台」のメッセージがちりばめられた言葉達の中にそれはあった。

「愚直に頑張れ」

いつもふざけてばかりいるような、
自分にとって“思わぬ人”からの言葉だった。
それだけに印象に残り、心に刻まれた言葉だった。

その初舞台が自分としてはどうしようもないほど不満足で、
一生懸命頑張ったが、結果として現れず、
悔しくてたまらない時だったから尚更だったのかも知れない。


愚直


愚かとも言えるほど、真っ直ぐな様。
また、そういう人の姿勢/生き方。

それはまさに努力が報われなかったと心で嘆く自分に対し、
「今の姿勢は悪くない」と、暗にそれまでの姿勢を肯定してくれているかのような気がした。
また、「その代わりそれを続けろ。
下手でも駄目でもいいから、まずは今の姿勢を続けてみろ。」と、
いい意味で試されているような気もした。

あれから何年か経ち、ガラリと環境も変わり、当然何歳か年も取り、
果たして今の自分は愚直だろうか?
残念ながら、愚かであっても、真っ直ぐではない。
果たして愚直な要素はあるだろうか?
心の奥底にはある気がする。
くすぶっている気がする。

愚かでもいいから、その姿勢で真っ直ぐに進むこと。
これは現代において、とても難しいことだと思う。
でも、だからこそ大事なことだとも感じる。

今一度、この言葉を噛みしめてみようと思う。